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メタプラネット株価急落に注意せよ!ビットコイン買い増しの裏側と「EVO FUND」の謎を徹底解説!

「メタプラネットの株価がすごい勢いで上がってる!」
「え、今度はすごい下がってる…なんで!?」
今、投資家の間で大きな注目を集めている「株式会社メタプラネット」。ビットコインをたくさん買うという大胆な作戦で話題ですが、株価の動きはまるでジェットコースターのよう。
「ビットコインを買ってるなら株価は上がるはずじゃないの?」
「なんか悪いニュースでも出たのかな?」
そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、投資の難しい話を中学生でもわかるように、たくさんの例え話を使いながら、メタプラネットに今何が起きているのかを、ゼロからじっくり解説していきます。
この記事を読めば、株価が動く「裏側の仕組み」がわかり、今後のメタプラネット株とどう向き合えばいいのか、ヒントが見つかるはずです!
【この記事のポイント】
- メタプラネットの「すごい作戦」の正体がわかる!
- 株価が急に下がった「本当の理由」がわかる!
- カギを握る「EVO FUND」って何者なのかわかる!
- 今後の株価を予想するための「3つのカギ」がわかる!
※注意※
この記事は、特定の会社の株を買うことをオススメするものではありません。「こういう仕組みになっているんだな」と学ぶためのものであり、投資の最終的な判断は、ご自身の責任でお願いいたします。
メタプラネットがやっている「すごい作戦」って何?
まず、メタプラネットが今、何をやろうとしているのかを知るのがスタートです。
一言でいうと「株を使ってお金を集めて、そのお金でひたすらビットコインを買いまくる作戦」です。
これを、ちょっと身近なパン屋さんに例えてみましょう。
例え話:人気のパン屋さんの「金のオーブン計画」
あなたは、大人気のパン屋さん「メタプラネット・ベーカリー」の店長さんだと想像してください。
このお店の目標は、ただのパン屋さんではありません。なんと、**焼いたパンが全部“金のパン”に変わる「魔法の金のオーブン(=ビットコイン)」を手に入れることです。
でも、この金のオーブンはめちゃくちゃ高価。お店の売上だけではとても買えません。
そこで、店長のあなたは考えました。
「そうだ!『将来うちのパンと交換できる引換券(=株)』をたくさん発行して、お客さんに買ってもらおう!そのお金で、金のオーブンを買うんだ!」
これが、メタプラネットがやっている「555ミリオン計画」の正体です。
株(パンの引換券)を発行して、なんと約749億円もの大金を集めました。そして、そのお金でビットコイン(金のオーブン)を買い増し、今や世界で7番目に多くのビットコインを持つ会社になったのです。あの有名なテスラよりも多いんですよ!すごいですよね。
なぜ?ビットコインを買ってるのに株価は急落したの?
「金のオーブンを買ってるなら、パン屋さんの価値は上がるはずだよね?」
「なのに、なんでパンの引換券(株)の値段が下がっちゃうの?」
ここが一番のナゾですよね。実は、これには「犯人」がいると見られています。その名も「EVO FUND」。一体何者なのでしょうか?
例え話:犯人は誰?謎の転売ヤー「EVO FUND」
エヴォファンドは、シンガポールを拠点にする投資のプロ集団。彼らをパン屋さんの例え話に登場させると、「ものすごく頭のキレる、大きな転売ヤー」みたいな存在です。
この転売ヤー「EVOくん」は、メタプラネット・ベーカリーの店長にこう言います。
「店長さん、金のオーブンを買うお金、僕が出してあげるよ。その代わり、『将来、決まった値段でパンの引換券に変えられる魔法のチケット(=新株予約権)』をたくさんちょうだい」
店長は喜びます。「ありがとう!これで金のオーブンが買えるぞ!」
でも、EVOくんの本当の狙いはここから。彼は、こんな風に利益を出します。
- 【空売り】 まず、まだ持っていない「パンの引換券(株)」を、市場で1枚100円で先に売っちゃいます。「引換券は後で渡すから!」という約束で、先に代金だけ受け取るイメージです。これを「空売り」と言います。
- 【権利行使】 次に、持っていた「魔法のチケット」を使って、店長からパンの引換券を1枚80円で手に入れます。
- 【利益確定】 80円で手に入れた引換券を、100円で売った相手に渡します。すると、差額の20円がEVOくんの儲けになります。
この仕組み、なんとなく分かりましたか?
そして、6月24日に事件は起きました。
エヴォくんが、貯めていた「魔法のチケット」を一気に使って、とんでもない量の「パンの引換券(株)」を手に入れたのです。
市場から見ると、「うわっ!急に大量の引換券が市場にバラまかれたぞ!これは価値が下がるに違いない!」とパニックになります。
例えるなら、限定100個だったはずの人気スニーカーが、急に5万個も市場に出回ったら、値段は暴落しますよね?それと同じことが起きたのです。
これが、メタプラネットの株価が急落した「本当の理由」です。何か悪いニュースが出たわけではなく、株が急に増えすぎて、欲しい人より売りたい株の方が多くなってしまった「需給バランスの崩壊」が原因だったのです。
これからどうなる?メタプラネット株の未来を占う3つのカギ
「じゃあ、メタプラネットの株はもうダメなの?」
いいえ、そうとも限りません。今後の株価の行方を占うには、3つの重要なカギがあります。
カギ①:運命の価格「1,341円」の壁
実は、EVOくんが「魔法のチケット」を使えるのにはルールがあります。
それは、「株価が一定の価格を下回ると、使えるチケットの枚数に制限がかかる」というもの。
その運命の価格が、「1,341円」(※この価格は今後変動します)です。
ゲームで言うなら、「HPが一定以下になると、強力な必殺技が使えなくなる」みたいなセーフティゾーンです。もし株価がこの価格を下回ると、EVOくんが株を大量に発行して売ることが難しくなるため、株価の下落にブレーキがかかる可能性があります。
カギ②:最大の応援団!ビットコイン価格の行方
メタプラネットがやっているのは「ビットコイン(金のオーブン)」を集める作戦でしたよね。
ということは、ビットコイン自体の価値が上がれば、メタプラネットという会社の価値もグングン上がっていきます。
パン屋さんが持っている「金のオーブン」の価値が2倍、3倍になれば、パン屋さんの評価も当然上がりますよね。
ビットコインの価格上昇こそが、最大の追い風になるのです。
カギ③:新しい「買い手」は現れるのか?
EVOくんが売った大量の株を、誰かが買ってくれなければ株価は上がりません。
つまり、「この会社の未来は明るいぞ!」と信じる新しい投資家(ファン)が現れるかどうかが重要です。
市場に溢れてしまった「パンの引換券」を、「これは将来価値が上がるぞ!」と買ってくれる新しいお客さんがたくさん現れれば、株価は再び上昇していく可能性があります。
まとめ:夢と現実、両方を見ることが大切
最後に、ここまでの内容をまとめます。
- メタプラネットの作戦: 株を使ってお金を集め、ビットコインを買いまくる「金のオーブン計画」を実行中。
- 株価急落の理由: 悪いニュースではなく、提携先の「EVO FUND」が大量の株を市場に放出したことで、株の価値が一時的に下がったから。
- 今後の注目ポイント:
- 株価が「1,341円」の壁を割るかどうか
- ビットコインの価格が上がるかどうか
- EVO FUNDが売った株を買う、新しい投資家が現れるか
メタプラネットの挑戦は、非常に夢のある壮大なストーリーです。しかし、その裏側には今回解説したような複雑な仕組みがあり、株価が大きく揺れ動きやすいという現実もあります。
ある投資家はこう言いました。
「夢を見ることは素晴らしい。でも、現実の仕組みを理解しないと、市場から退場することになる」
表面的な株価の動きだけに一喜一憂するのではなく、その裏で何が起きているのかを冷静に見る力。それが、これからの投資ではますます重要になってきます。
この記事が、あなたの投資の知識を深める一助となれば幸いです。
【8/24 緊急更新】そして、懸念は現実になってしまった!
私がお伝えした懸念通り、EVO FUNDによる「魔法のチケット」の行使は8月に入っても続き、市場に大量の株が供給され続けました。
結果として、株価は私たちも注目していた「1,341円」の壁を大きく下回り、8月24日現在、835円まで下落しています。 これは、何か悪いニュースが出たわけではなく、株が急に増えすぎて、欲しい人より売りたい株の方が多くなってしまった「需給バランスの崩壊」が大きな原因だったのです。
これからどうなる?メタプラネット株の未来を占う3つのカギ
「じゃあ、メタプラネットの株はもうダメなのか?」
というと、そうとも限りません。
株価は大きく下がりましたが、今後の行方を占うには、引き続き3つの重要なカギとなります。
現在の状況を踏まえて見ていきましょう。
カギ①:EVO FUNDの売り圧力と「運命の価格」
以前の記事で指摘した「1,341円」という運命の価格の壁は、残念ながら突破されてしまいました。これは、EVOくんが持っていた「魔法のチケット」を、株価が下がっても行使できる仕組みになっていたためです。
しかし、ここにも新しい情報があります。EVO FUNDの新株予約権には「下限行使価額」というものがあり、
現在、1株あたり「777円」と定められています。
つまり、理論上は株価が777円を下回ると、EVOくんはそれ以上、安く株を手に入れることが難しくなります。
ゲームで言うなら、「どんなに攻撃されても、HPが777以下にはならない防御スキル」みたいなものです。
この価格帯が、今の株価の下支えになる可能性があります。
また、嬉しいニュースもあります。メタプラネットは8月の中間決算発表で、ビットコインの価値が上がったおかげで、なんと105億円も利益が出て黒字になりました!
さらに、これから新しいお金の集め方として、株が薄まらない「優先株」という特別な株を発行する計画も発表しています。これは、EVOくんのような「魔法のチケット」を安易に増やさないようにする、会社の新しい作戦かもしれません。
カギ②:最大の応援団!ビットコイン価格の行方
メタプラネットがやっているのは「ビットコイン(金のオーブン)」を集める作戦でしたよね。
ということは、ビットコイン自体の価値が上がれば、メタプラネットという会社の価値もグングン上がっていきます。
パン屋さんが持っている「金のオーブン」の価値が2倍、3倍になれば、パン屋さんの評価も当然上がりますよね。
【現在の状況】
7月から8月にかけて、ビットコインの価格は非常に力強く上昇しました!1BTCがなんと1,600万円から1,700万円台という高値で推移しています。これは、メタプラネットにとって最大の追い風となるはずです。会社も8月18日に約137億円分のビットコインを追加購入したと発表しました。
しかし、ビットコインが上がっているのに株価は下落するという不思議な状況が続いています。会社のCEO(社長さん)も「株価の下落にはがっかりしている人もいるでしょう」と正直に認めつつ、「でも、会社の本当の強さ(持っているビットコインの価値など)は、必ず長い目で見れば評価される」と、未来に自信を見せています。
カギ③:新しい「買い手」は現れるのか?
EVOくんが売った大量の株を、誰かが買ってくれなければ株価は上がりません。
つまり、「この会社の未来は明るいぞ!」と信じる新しい投資家(ファン)が現れるかどうかが重要です。
市場に溢れてしまった「パンの引換券」を、「これは将来価値が上がるぞ!」と買ってくれる新しいお客さんがたくさん現れれば、株価は再び上昇していく可能性があります。
【現在の状況】
残念ながら、現時点ではEVO FUNDの売り圧力に打ち勝つほどの新しい買い手はまだ現れていないようです。しかし、プロの投資家(アナリスト)の中には、「メタプラネットの株は、将来2,400円になる可能性があるから『買い』だ!」と言っている人もいます。また、個人投資家の皆さんの意見をまとめたサイト「みんかぶ」でも、「買い」をオススメする声が多い状況です。
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【緊急提言】 今後の株価を占う3つのシナリオ
株価が大きく下がった今、これからどうなるのか、考えられる3つのシナリオを提案します。
シナリオ1:底打ち反転シナリオ(可能性:中)
- トリガー(きっかけ):EVO FUNDの「魔法のチケット」の行使がようやく終わり、市場への株の供給が大幅に減ります。同時に、ビットコインの価格が今の高い状態をキープするか、さらにグングン上昇します。
- 展開:市場に売りたい株が少なくなり、買いたい人が増え始めます。すると、「この会社の本当の価値(持っているビットコインの価値)と比べて、株価が安すぎる!」と考えた、日本や世界の大きな投資家さんや、新しい個人投資家さんが株を買い始めます。プロのアナリストが言っている2,400円という目標に向けて、少しずつ株価が上がっていくかもしれません。
シナリオ2:レンジ相場シナリオ(可能性:高)
- トリガー(きっかけ):EVO FUNDの「魔法のチケット」の行使はまだ続くものの、以前ほどの勢いはなくなります。ビットコインの価格も、急に上がったり下がったりせず、ある程度の範囲で安定して推移します。
- 展開:株価は、EVO FUNDの「777円」という下限の壁を意識しながら、800円台から1,000円台前半を行ったり来たりするような、もみ合いが続くでしょう。会社がこれから発表する新しいビットコイン購入のニュースや、「優先株」発行の詳しい計画などを待ちながら、次の動きを探る時期になりそうです。
シナリオ3:さらなる下落シナリオ(可能性:低)
- トリガー(きっかけ):ビットコインの価格が、予想外に急に大きく下がってしまい、仮想通貨の市場全体が「もうダメだ…」という雰囲気になります。さらに、EVO FUNDの売りが全く止まらず、株がどんどん増え続けることへの不安が大きくなります。
- 展開:ビットコインの価値が下がると、会社の持っている「金のオーブン」の価値も下がってしまうので、会社の成績が悪くなります。その結果、「777円」の下限の壁すら割り込んでしまい、もっと安い値段を探すような、厳しい状況になるかもしれません。ただし、今のビットコインの状況を見ると、このシナリオになる可能性は低いと考えられます。
まとめ:夢と現実、そして「次の一手」
最後に、ここまでの内容をまとめます。
- メタプラネットの作戦:株を使ってお金を集め、ビットコインを買いまくる「金のオーブン計画」を実行中。
- 株価急落の理由:悪いニュースではなく、提携先の「EVO FUND」が大量の株を市場に放出したことで、株の価値が一時的に下がったから。そして、その影響が予想以上に長引き、株価は835円まで下落。
- 【緊急更新】今後の注目ポイント:
- EVO FUNDの売り圧力がいつ収まるか?(特に下限行使価額「777円」が意識される)
- ビットコインの価格が現在の高値を維持、またはさらに上がるか?
- EVO FUNDが売った株を買う、新しい投資家(ファン)が現れるか?
- 会社が発表した**「優先株」などの新しい資金調達計画**が具体化するか?
メタプラネットの挑戦は、非常に夢のある壮大なストーリーです。しかし、その裏側には今回解説したような複雑な仕組みがあり、株価が大きく揺れ動きやすいという現実もあります。私たちが以前警鐘を鳴らした懸念は現実となりましたが、ビットコインの価格は力強く、会社も新たな手を打ち出そうとしています。
ある投資家はこう言いました。
「夢を見ることは素晴らしい。でも、現実の仕組みを理解しないと、市場から退場することになる」
表面的な株価の動きだけに一喜一憂するのではなく、その裏で何が起きているのかを冷静に見る力。それが、これからの投資ではますます重要になってきます。
この記事が、あなたの投資の知識を深める一助となれば幸いです。
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