【悲報】ビットコイン、終わりの始まり。

暗号資産市場は、ついに$60,000割れの暴落となってしまいました…

今回の暴落は、MtGoxの返済によるものとかアメリカやドイツ政府による売却と言われてます。
なので、単に上昇相場の調整かなと現時点では思ってます。

初心者がパニック売りしてるだけで、平常の範疇といったところです。

それはそれとして、ビットコインにある重要な変化が起きてます。

ETF上場に伴い資金がどんどん流入され、トランプ氏はアメリカ政府の準備資産にしようとか言い出しました。

ファンダメンタルは絶好調なビットコインですが、 その裏で、めちゃくちゃ重要な変化が起きているんです。

それがこれ。

ビットコインのハッシュレート(青)が長年の上昇を続けてきた後、2024年4月20日の半減期を境に急速に停滞し始めました。むしろ低下傾向にあります。

ハッシュレートとは、ビットコインのマイニングに費やされた計算の総量であり、ビットコインのセキュリティの高さを示す重要な指標です。
これまでは、半減期やビットコイン価格(赤)に関わらず、ハッシュレートは一貫して上昇を続けてきました。

しかし今回は、ビットコイン史上初めてと言えるほど、明確な停滞、さらには低下傾向に転じました。
過去の半減期では、ビットコイン価格が下落してもマイナーたちは収益を上げ続け、マイニング活動は活発であり、ハッシュレートは上がり続けてきました。
それが今回の半減期によって、初めてハッシュレートが停滞する現象が見られています。
これは、収益が半減したため、利益が出せなくなったマイナーが退出し始めていることを意味します。

つまり、今回の半減期は初めて
「マイナーの収益がマイナーの費用と均衡する水準まで減少した」ことを示しています。

これが続くと、次の半減期ではさらにマイナーの収益が半減するため、多くのマイナーが退出し、
ハッシュレート(セキュリティ)がさらに低下するリスクが高まります。

これまで、ビットコイナーたちは半減期をお祝いするイベントと捉えてきました。

マイナーからの供給が減少するため、価格上昇の要因とされてきたからです。

しかし、現在ではマイナーの売り圧力は市場規模に対して小さくなっており、
半減が市場価格に与える影響も小さいです。
むしろ、次回以降の半減期はビットコインのセキュリティが半減し、
価格も暴落する危険なイベントになる可能性があります。

もちろん、ビットコインの価格が上昇すればハッシュレートも再び上昇するかもしれませんし、ASICの進歩や工場の集中化によってハッシュレートが伸びる可能性もあります。
しかし、これらはビットコインのセキュリティ向上を必ずしも意味しません。
ビットコインのセキュリティが持続するためには、トランザクション手数料が増加しなければならないのですが、現状ではマイナー収益の数%程度に過ぎず、今後も大幅に増加する見込みはありません。

ビットコインは現在、主に投資資産として扱われており、サトシ・ナカモトが想定した決済手段としては成功していません。現状のトランザクション手数料だけではビットコインのセキュリティは数%まで減少してしまうのです。
このままの状況が続けば、ビットコインを持続するためには半減期を撤廃し、マイニングによる新規発行を永続化するしかなくなります。
これはビットコインの総発行枚数を増やすことを意味し、「総発行枚数は2100万枚で一定」というビットコインのアイデンティティを失うことになります。

これはマイナーの合意があれば可能です。

でもそんなことになれば、アインデンティティを失ったビットコインの魅力が半減期を迎えることは間違い無いでしょう。

目次

イーサリアムへの転換を考えるべきかも?

「そこを変更するなら、イーサリアムはだめなの?」と思うのがアルトコイナー。ビットコインのマイナーよりも、イーサリアムのバリデータの方がはるかに分散していて民主的という主張をしてきます。

現在、多くのアルトコインも買い場が訪れていますが、ここで買いを検討するならイーサリアムを筆頭にメジャーなプラットフォーム型のアルトコインではないでしょうか。短期的にも、Mt.Goxから弁済されたBTCをETHやSOLやADAやAVAXに分散するフローが一定程度出ると思います。

10年後、「あぁ、ETF上場して1000万超えたあの時がビットコインのピークだったなぁ、ハッシュレートが止まったあの時、アルトコインへ乗り換えとけばなぁ、良いタイミングでMt.Gox弁済も返ってきてたのに」とぼやいている投資家が出る可能性があることを考えたら、今が乗り換えるベストタイミングかもしれません。


個人的に一押しはコレ

今一度、仮想通貨の最大の魅力を考えてみてください

私は仮想通貨の最大の魅力は真の分散化だと思っています

中央集権的な管理者がいないことで、ユーザーはおかしな手数料を搾取されない、勝手に価値をコントロールされない、自分の資産を直接管理できる!これが最大の魅力ではないでしょうか?

そういったことを考えればCardano ADAが真の分散化を目指しているプロジェクトだといえます。

本当にビットコインは終わりなのか?

ハッシュレートの理解

ここからは少し厳密にテクニカルな説明を補足します。

まず、ハッシュレートは上述の通り、セキュリティを示す数字です。ハッシュレートの51%を誰かが独占すると、二重支払い攻撃という、ビットコイン取引の部分的な改変が可能になってしまいます。だからハッシュレートが大きいほど、51%の独占にかかるコストが大きくなるので、セキュリティが高いと言えるのです。

では、なぜ今までずっと増加していたハッシュレートが今回止まったのでしょうか?


ハッシュレートの変動要因

ハッシュレート変動要因を次のように分解して考えてみましょう。

ハッシュレート = マイナー総費用 × 計算効率

  • マイナー総費用: マイナーたちがマイニングにかけた総費用。電気代や設備代など。
  • 計算効率: その費用1円当たりどれだけのハッシュレートを生成できるか。これは計算チップの性能や電気代の安さなどで決まります。

この2つの要因でハッシュレートは増減しますが、両者の意味合いは全く異なります。

マイナー費用増加によるハッシュレート増加

マイナー費用が増加してハッシュレートが増加している場合、これはマイニングに参加する人やPCが増えているということであり、純粋にビットコインのセキュリティが向上していると言えます。

計算効率改善によるハッシュレート増加

一方、計算効率が改善してハッシュレートが増加している場合、これはビットコインのセキュリティが向上しているとは言えません。なぜなら、攻撃者も同じ計算効率を使えるからです。また、大規模なマイニング工場への集中化によっても計算効率は高まるため、むしろセキュリティは減少しているとさえ考えられます。


ビットコインのセキュリティの真の要因

つまり、着目すべきはハッシュレートそのものよりも、マイナーが費やしている費用です。これがビットコインのセキュリティそのものなのです。

ビットコインのセキュリティ = マイナー総費用

では、この費用は際限なく増え続けるのでしょうか?

マイナーの限界

マイナー総費用 ≤ マイナー総収益

当然、マイナーは利益が出なければいなくなります。マイナーたちの総収益は総費用よりも大きいはずです。


マイナー総収益の内訳

マイナー総収益 = 新規発行 + トランザクション手数料

  • 新規発行: 現在1ブロック(10分)当たり3.125BTC。ビットコインの価格によって変化し、半減期を迎えるごとに半減します。
  • トランザクション手数料: 現在1ブロック(10分)当たり100〜200万円。ビットコインの送金需要が増えるほど増えます。

現状、マイナー収益のほとんど(95%以上)は新規発行から来ています。つまり、BTC価格に連動し、半減期で半減するということです。


ハッシュレートの均衡状態

もし、マイナー総費用 ≒ マイナー総収益 の均衡状態にあるとすると、ハッシュレートは次のように表せます。

ハッシュレート ≒ マイナー総収益 × 計算効率

ハッシュレート ≒(新規発行 + 手数料)× 計算効率

このため、ハッシュレートもBTC価格と半減期に連動するはずです。

実際のハッシュレートの動き

しかし、これまでハッシュレートは半減期やBTC価格に対して連動せず、ずっと上昇してきました。これは次の2つの理由によると考えられます。

  1. マイナー費用 << マイナー収益であり、全然均衡していなかった。
  2. 大規模なマイニング工場への集中化や計算チップの開発により計算効率が上昇し続けていた。

半減期と均衡状態

今回の半減期(2024年4月20日)で、ついにハッシュレートの上昇が止まりました。つまり、

  1. マイナー費用 ≒ マイナー収益 の均衡状態になった。
  2. 工場への集中化や計算チップの性能向上も限界に達し、計算効率も停滞している。

ビットコイン史上初めて均衡状態に入った可能性が高いです。この先は、ハッシュレートはBTC価格・半減期に連動することになります。

BTC価格とハッシュレート

「BTC価格が上がってハッシュレートが上がるならいいじゃないか」と考える人もいるでしょうが、計算効率の上昇によるハッシュレート上昇に意味がなかったように、BTC価格上昇によるハッシュレート上昇もあまり意味がありません。

セキュリティの相対性

なぜなら、BTCが上がるほどに、必要とされるセキュリティも上昇するからです。51%攻撃によって得られるリターンは、BTC価格が上昇し市場規模が大きくなるほどに大きくなります。攻撃者が攻撃にかけられるコストも大きくなるため、求められるセキュリティ費用も大きくなり、相対的に安全性が上昇しているとは言えません。


半減期とセキュリティの関係

半減期では確実にセキュリティが半減します。均衡状態では、

ビットコインのセキュリティ = マイナー費用 ≒ マイナー収益 = 新規発行 + トランザクション手数料

現状、10分おきの新規発行3.125BTCがビットコインのセキュリティの大半を占めています。しかし、それは半減期によって半減していき、100年後くらいにゼロになる設計です。サトシの設計では、その代わりにトランザクション手数料が大きくなってビットコインのセキュリティを担うと想定していたのでしょう。


トランザクション手数料の問題

しかし、少なくとも現状は投資資産として保有されるのみの存在であり、トランザクション手数料はそこまで増えていません。ライトニングネットワークが成功して決済手段になったとしても、ライトニングネットワークの手数料は低すぎて、セキュリティにあまり貢献しない可能性が高いです。メインネットの大口送金の手数料だけが、ビットコインのセキュリティを担うようになると思いますが、それで足りるのでしょうか?


新規発行の永続化

私は、それはビットコインの価格にもよると思うのですが、もしかしたらマイナーの収支に足りなくなるかもしれない!という懸念はあります。そうなれば、コミュニティは新規発行を永続化するしかないと考えることもありえるということです。

この問題を解決するためには、ビットコインの設計自体を見直す必要があるかもしれません。
ですが、その前に、現実的な解決策として、よりセキュリティが高く、分散性に優れたイーサリアムへの転換を真剣に検討するということもありえるのでは?と思います。

イーサリアムは、スマートコントラクトをサポートすることで、ビットコインよりもはるかに広範な用途に対応しています。また、プルーフ・オブ・ステーク(PoS)への移行により、エネルギー効率が飛躍的に向上し、より持続可能な未来を見据えています。

そういったことを考えると、今がイーサリアムとは言いませんが推しのアルトコインへ少し多めに乗り換えるベストタイミングかもしれません。あなたもこの機会を逃さず、新たな投資戦略を考えてみてはいかがでしょうか?

以上が、ビットコインとイーサリアムの現状と将来を見据えた提案です。投資は自己責任で行い、しっかりと情報を収集し、後悔のない選択をしましょう。

最後に

ビットコインのライトニングネットワークが成功して、決済手段になったとしても、ライトニングネットワークの手数料は低すぎて、セキュリティにあまり貢献しない可能性が高いという不安があります。
そうなると、あくまでメインネットの大口送金の手数料だけが、ビットコインのセキュリティを担うようになるのでは?と思います。
仮にそうなった場合、それで足りるのでしょうか?と言われたら、、、
正直、大丈夫とは言い切れません。
となれば、コミュニティは新規発行を永続化するという判断もありえるのでは?という考えの記事でした。

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